こんにちは~!
お気軽着付け教室KIMONO-gokoroの椿留美子です。
今日は
「半衿(はんえり)」
のお話をしたいと思います。
「半衿」というのは、要するに長襦袢の衿カバーです。
長襦袢の衿は直接肌に触れますから汚れ防止のためにつけるものです。
実際の衿の長さの半分くらいの長さということから「半衿」というらしいです。
↑ この着物の下の長襦袢につけている白い衿です。
「半衿」にもいろんな種類があります。
もともとは衿のカバーとして使われているものですが、今はおしゃれの一部として使われます。
素材もいろいろで洗濯しやすいポリエステルから正絹まで。
ではでは、どんなものがあるのかご紹介していきましょう。
こちらは絹の半衿です↓
白は正装、お出かけ、ちょっとしたパーティ、普段着までどの場面でも使えます。
お茶席では必ず半衿は白です。
必ず持っていたい色です。
江戸時代では黒や黒っぽい色に刺繍などが主流だったらしいです。
舞台で時代劇をやっていた時は、色ものを使っていたので最初は新鮮に感じました。
こんなに色のバリエーションがあります。
きれいですね。
着物の色や柄に合わせる楽しみが出てきます♡
刺繍もあります。
私が成人式の時に振袖を着た時の半衿は、
まさに!このような白地にピンクの花がらの刺繍の半衿でした。
なつかしい~。
振袖は今や 大柄で派手な色合い が人気になってきているようです。
そんな振袖の柄に合う「半衿」は、やはり鮮やかなもの。
こんなコーディネートもありですね^^
あと、季節によって素材も変わってきます。
暑い夏には涼しげな素材を身につけたいもの。
「絽」や「紗」の素材の半衿もあります。
「絽」の半衿です。
「紗」の半衿
薄い素材で、透けているので涼しげで清涼感があります。
そのほかにレース仕立てのものがあったり、ビーズがついているものなど
しゃれっ気のあるデザインがたくさんあります。
手ぬぐいで半衿を作る手作りもできますよ。
半衿用にこんな手ぬぐいを見つけてきました!
手ぬぐいの半衿はとっても気持ちいいんです。
首回りの感触がいい。
カジュアルな恰好の時になりますが、おすすめです^^
着物に合わせたり、用途に合わせて選ぶのはとっても楽しいものです。
全体的な割合からすると見える部分はほんのちょっとの「半衿」。
この「ちらっと見せ」が楽しいのです。
ぜひ「半衿」のおしゃれを楽しんでみてくださいね!
ではでは、楽しく素敵な着物生活を~!