こんにちは~!
お気軽着付け教室KIMONO-gokoroの椿留美子です。
着物の柄って色々ありますよね。
いろんな模様があるけど名前も知らないし何をモチーフにしているのか
よくわからないものもあります。
着物に使われる柄は
文様(もんよう)
と呼ばれ、特におめでたい文様は
吉祥文様(きっしょうもんよう)
と呼ばれます。
文様にはそれぞれ由来があり、願いが込められています。
季節や着物の格にも関係してきます。
代表的なのは
〇植物文様・・・松竹梅を代表するように四季がはっきりしている文様です。
〇自然文様・・・雲、月、波、霞など自然の風景が描かれているもので通年大丈夫なものが多いです。
↑ 雲・霞
〇動物文様・・・鶴、亀などおめでたい絵柄が代表的ですが、トンボや蝶などもよく見かけます。
↑ 蜻蛉(トンボ)
〇器物文様・・・扇、熨斗などよく見かけるものではないでしょうか。
↑ 熨斗(のし)文様
〇割付文様・・・文様を構成する方法のひとつです。
同じ柄を連続させてくり返し割り付けた模様です。
これぞ、和柄という文様ですね。
割付文様をいろいろ見ていきましょう。
青海波(せいがいは)
広い海をイメージし、未来永劫の幸せへの願い、
平和への願いが込められた縁起の良い柄です。
麻の葉(あさのは)
麻の葉をモチーフにした柄です。
麻の葉は成長が早く、子供の健やかな成長を願いが込められている柄です。
七宝(しっぽう)
円形が連続して連なっているこの模様は、人の縁のつながり、
円満・調和などの願いが込められています。
矢絣(やがすり)
一度射った矢は戻らないことから、「出戻りしない」
まっすぐ突き進む、など縁起の良い柄とされています。
紗綾型(さやがた)
卍を崩して組み合わせた模様。
表具や和紙にも使われています。
家の繁栄や長寿の意味を持つ縁起の良い文様です。
鱗(うろこ)文様
うろこをモチーフに規則正しく連続して組み合わせた文様。
蛇のうろこがイメージされて、脱皮する=厄を落として再生する
という意味で「厄除け」「魔除け」の意味があるとされています。
籠目(かごめ)文様
籠の網目を文様にしたもの。
三角形、四角形、六角形など種類もいろいろ。
日本では玄関先に竹籠が魔除けとしてかけられていたそうです。
邪気を祓うという意味があるそうです。
亀甲(きっこう)文様
亀の甲羅をモチーフにした吉祥文様です。
亀は鶴と同様に長寿を意味するおめでたい文様です。
いろいろ見ていきましたが、まだまだあります!!
日本に古くから伝わる文様は本当にたくさんあって、美しいです。
着物だけでなく、手ぬぐいや和紙、表具などにも使われているので
「見たことある~!」
というのがたくさんあったのではないでしょうか。
これからも、いろんな文様を見かけた時、名前と意味がわかれば楽しいし
着物にも愛着がわいてきますね。