こんにちは~!
お気軽着付け教室KIMONO-gokoroの椿留美子です。
夏に「着物を着よう~!」っていうとみなさん
「暑いから着たくない」
とおっしゃいます。
暑い時は洋服でも、何着ても、薄着したって
暑いと思うんですけど ^ ^;
そして冬に「着物を着よう~!」というと
「衿や脇が空いていて寒そう」
とおっしゃいます(笑)
固定観念もあるのかな?って思います。
特に暑い時期は
着物は暑い!!と。
何枚も重ねて着ているようなイメージなんでしょうか。
着物を着慣れている方は
「案外暑くない」
とほとんどの方がおっしゃいます。
そうなんです。
夏の着物はスケスケだし、浴衣も薄くて軽くて楽ちんです。
まずは着物は夏は暑いのか??ということから検証してみたいと思います。
着物って直接空いている箇所が3つあるんです。
そこが暑さをしのげるポイントじゃないかと思います。
どこかと言いますと、まず
1.衿元
首の前も後ろも空いています。
特に夏は後ろの衿、衣紋を多めに抜くと見た目にも涼しげに見えます。
2.脇
脇があいている部分を身八ツ口といいます。
ここは長襦袢も肌襦袢も空いています。
何枚重ねても空いています。
ここに風が通ると涼しいんです。
よく扇子で脇をあおいでいる方もみかけますね。
3.裾
ここも着物なら当たり前ですが、帯でしまっているところから下半身の熱を逃がしてくれます。
人が一番汗をかくのは、
「脇」「首回り」「鼠径部」
なんだそうです。
一番汗をかく部分が全部空いている!
空気がさっと通るようになっているんです。着物ってすごい知恵ですね。
脇があいているって気持ちいいんです。布がべたっと張り付かない。
よく、Tシャツを着ている方で脇の汗染みを気にする方もいらっしゃいますよね。
そういう方を見かけると、気の毒にもなります。
着物はそういう心配がないんです。空いてるんですから(笑)
じゃあ、冬は寒いんじゃないの?という話になるわけですが、
着物は布を重ねることによって空気の層が出来ます。
それがあることで、外気温度の影響も比較的受けにくいんです。
身体の気温を一定に保ってくれる、ということは夏にも冬にも嬉しいことですね。
寒い時期、衿元はショールなどを使えばあったかです。これは洋服の時と一緒です ^^
袖口や足回りも洋服の時のようにウォーマーを使えば防寒対策はばっちり。
寒い時期に良いのは内臓の周りを帯で温めてくれるということです。
お腹周り、腰回り。現代人が内臓の冷えで悩むところです。
ということは、帯が締まっていることによって今女性を悩ませている
夏の冷えのエアコン対策
にもなります。
昔と違って今や猛暑日が連続するような夏です。
普通の家庭でもエアコンも24時間入れっぱなしと聞きます。
昔じゃ考えられなかった!エアコンなかったですからね~。
そして、デパートなどの公共の場では温度差が身体にダメージを与えます。
そんな時に大事な内臓を守ってくれるのが「帯」です。
女性に多い冷えの原因は、手足の末端だと思われがちですが
実は
内臓が冷えている
ことが多いんですよ。
それを守ってくれる帯。
こう考えると着物っていいこと尽くめですね ^ ^
夏の着物を見直してみませんか~?
健康にもいい着物♡
さあ、着物ライフですよ~♪