【ひとつ持っているといい作り帯】
レッスンの中で
「時短帯結びレッスン」
というのがあります。
時短?
帯結び?
と思われるかもしれません。
どういうものかと言いますと
「お太鼓の作り帯」
です。
「つけ帯」とか「文化帯」などと呼ばれる場合もあります。
「作り帯」とは、お太鼓の形を作っておいてそれをつけるだけ!
え~~~
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も思いました(笑)
だって
「お太鼓が結べるから着付けが出来るって言うんでしょ」 って(笑)
それを作ってあるものを使うなんて
「邪道だ~」 と。
でも、作り帯について調べてみると、着物を日常に来ていた時代は当たり前にあったそうですね。
忙しい朝に時間をかけていられませんよね。
作り帯はのせるだけ。
ささっと着て支度をする。
最高に便利なものです。
浴衣の時に結ぶ半幅の飾り結びは今や当たり前にあって、
デパートでも浴衣とセットになって売っていて手に入りやすいですね。
それなら・・・と実際に「作り帯」を作ってみました。
それはまあ簡単につけられて、あらあら、きれいな形!
今、私はお太鼓を5分くらいで結べますが、それでも作り帯は便利だと思っています。
作り帯は慣れれば、1分かなあ。
お太鼓結びに慣れていても、帯によって長さが違うので、それぞれに手際が違います。
久しぶりに結ぶ帯は、どうだったかな、とやはり前日確認をします。
でも「作り帯」なら久しぶりでもその確認の手間が省けます。
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①こんな方におすすめします。
●お太鼓が苦手。
●気軽に着たい。
●着崩れが気になる。
●着付けに時間をかけたくないけどきれいに着たい。
もちろん、帯結びが出来るに越したことはありません。
私も着付けをやりたいって来てくださった生徒さんには、みなさんに
【紐で結ぶ昔ながらの手結び】 を覚えてほしいなあ、と思っています。
しかし、難しい帯ってあるんです。
②着慣れている方でもこんな方におすすめします。
●気に入ってるんだけど、自分で結ぶにはちょっと短くて理想の柄が出せない帯がある。
(着付けてもらえばちゃんとできる帯なのに)←こういう帯ってあるんです。
●海外や出先で気軽に時短で着たい。
●久しぶりで自信がないけど練習する時間がない。
①か②のどれかに心当たりがあれば、1本作ることをおすすめします^^
いつも間違いなくキレイに着られる
着崩れしないい
なによりいいのは
作り帯だということがわからない
これ、大事ですよね~。
「実は作り帯なんです」
と告白すると
「えー、ほんと!わからなかったわ~」
と話に花が咲くこと間違いなし、ですし(笑)
それに、作り帯がいいかも、って思った理由にもうひとつあります。
若い時、茶道を習っていましたが、先生の助手で若い女性の方がいらしてました。
その若い方は呉服屋のお嬢さんだとお聞きしていて、いつも素敵なお着物をお召しでした。
が、いつもお太鼓の形がちょっと、?? という感じでした。
若いぺいぺいの私たちでさえそう思うんですから、たぶん、ちょっと・・・だったのだろうと今でも思います。
おそらく、帯結びは苦手だったのでしょう。
その助手の方とお会いするときはみんなお太鼓の形が気になって仕方ありませんでした。
気にしなきゃいいんですけど、なんか気になるんですよね。
お稽古よりも・・・
舞台でも実はあります。
話の本筋よりも着付けが気になって、全然ストーリーが頭に入らなかった、とか(笑)
「作り帯」のことを知ってから、よくそのことを思い出します。
やはり、だれしも苦手なことはあるんです。
それをカバーできて周りが安心して楽しい場になれば、それがいいのだと思います。
うまく着られるかな、なんてプレッシャーから解き放たれて
ハードルを下げることで、心に余裕が出来ることが何よりではないでしょうか。
今年の卒業式にも、時間がなくて着物を着られなかったという方もいらっしゃいました。
「作り帯」で、着付けにかかる時間を短縮して他のことに充てられるのは嬉しいです。
「作り帯」で余裕をもって楽しい着物生活を始めてみましょう~!